boscoworks.log

boscoworksのブログ的な

借りぐらしのアリエッティ見てきました

久々の映画、久々のジブリ
劇場でジブリ作品を見るのは・・・実は10数年前にもののけ姫を見たとき以来。ていうかそれしか劇場で見たこと無いんだけど。
3連休なので混んでるのを覚悟してたんですが、インターネット予約したらさくっといい席がとれたんで、見てきました。



借りぐらしのアリエッティ

身長わずか10センチの小人(通称:借りぐらし)アリエッティと、心臓に重い病を抱える少年、翔の出会いと別れの物語。
古きよき日本の風景と、その中になじみこんでいる非日常。スタジオジブリの王道中の王道を行く作品。
監督は37歳の若きアニメーター米林宏昌、企画・プロデュースは宮崎駿。まぁ事実上の宮崎作品です。新しいジブリではなく、みんなが知ってるジブリ

というわけでアリエッティジブリの進む道をまっすぐ行った、期待を裏切らない予想通りの作品です。
結論から言うと、もう一回くらい見たい。それくらいよかった。

  • シナリオ

特にびっくりもしない、「あぁジブリ見に来たんだな」って思える、ストレートなジブリ作品です。
他の作品に比べるとちょっと短いため、物語に抑揚がないというか、少し物足りない感がある気もしますが、これくらいでいい。逆にアクションが増えたり、登場人物が増えたりしたら、物語の持っている家族の暖かさみたいなものが薄くなっちゃうと思います。
個人的には文句なし。
声を当てるキャストも、プロの声優ではないけれどとても自然。実写版アリエッティやるなら、別にこのキャストでいいよね。

  • 映像

3DCGをバリバリに使う昨今のアニメーションに異を唱えるかのような、80年90年代のセル画調のタッチ。水彩画の中で生き物が動いているかのような感覚。
ジブリならではの生活観あふれる光景、小物ひとつにまでこだわる、かゆいところに手が届いてる印象。
ただ、こりゃもう仕方ないと思うんですが、CGはやっぱり使ってて、そこの違和感は気づいちゃうとどうしようもない。まぁでもあんまり気にならないほうかな。

  • 音楽

古きよき日本の風景が映っているにもかかわらず、ケルト超のサウンドが似合うのは、アリエッティの持つファンタジーな一面があるからですね。何も違和感を覚えずに聞いていられるBGMです。
小人が生活音を聞いていたらこう聞こえるんだろうな、っていう音も見事な感じ。実際はどうなのかは知らないけど、予想したとおりの音がちゃんと劇場に流れてる。それがストレスにならなくて心地よい。
そして極めつけは、セシル・コルベルの歌う「Arrietty's Song」。要所要所でかかりますが、そのたびに鳥肌が立つ、完璧なまでの親和性、完成度。

  • 総評

文句なしの良作
安心して見られる、ザ・ジブリ
アリエッティちっちゃくてかわいい!